『太鼓たたいて笛ふいて』(こまつ座)


井上ひさし、演出 栗山民也
主演 大竹しのぶ
公式サイト
http://www.komatsuza.co.jp/kouen_new/index.html


2008年11月30日マチネを観劇。


近年のこまつ座のヒット作の1つ。今回が再々演。
「女優大竹しのぶが演じる作家林芙美子の生涯!」という、看板に偽りなし。
その通りの作品。


突然ですが、正直にいうと、自分には、井上さんの書くセリフが、時に説教くさく聞こえてしまいます。
それがイヤで、だから、「井上さんの芝居は好きか」と問われれば、たぶん「微妙」って答えます。
実はこの『太鼓たたいて笛ふいて』にも苦手なセリフがあります。


そんな自分ですが、こまつ座の公演には必ず足を運びます。
この作品も初演以来毎回観ています。
なぜなら、この芝居の伝えていることが、今の自分にとって、とても大切なことだと感じるからです。


自分も芙美子と同じように、「太鼓たたいて笛ふいて」いるのではないかと、そう感じているからです。
自分を林芙美子と同列に語るなんて、おこがましいにもほどがありますが・・・。