『パイパー』(NODA・MAP、シアターコクーン)


作・演出 野田秀樹、主演 松たか子宮沢りえ
公式サイト
http://www.nodamap.com/en/piper/


2009年2月14日ソワレを観劇。
本公演2回目の観劇。


まずは苦情から。
今回は1階席中段やや後方寄りの席から観たのですが、前回、中2階左側から観たのと雲泥の差です。
結論からいうと、『パイパー』はかなりよい出来の芝居でした(なんかえらそうな言い方ですが・・・)。
だから、1階席と中2階で同じ料金はありえません。
とくに中2階左側は完全な見切れ席ですから、普通にお金をとったらいけないと思います。
チケット代を返してもらいたいです。
が、小心者なので、主催者には言ってないんですけどね。


では、本題へ。


2回目を観に行く前日に、ちょうどりえちゃんの妊娠のニュースがあったんですが、はっきりいって信じられません。
あれで妊娠6ヶ月って、いったい。
芝居を観ている方はご存じの通りですが、りえちゃんは実力通りの出来でした。


その他の役者さんも皆さん、素晴らしい出来でした。
自分は大倉孝二さんが大好きなのですが、今回久しぶりに生で拝見できてうれしかったです。


脚本ですが、なかなかよいと思います(だから何でえらそうなんだよ、自分)。
1回目に観たときは、「(野田さん+松尾スズキさん+昔の鴻上さん)÷3」って感じの人が書いたみたいな脚本だなあって思ったんです。
でも、今回観て、松尾さんはナシで、「(野田さん+昔の鴻上さん)÷2」っていうのが正解でした。


で、自分的には、その世界がむっちゃよかった。
とくに後半の松さんとりえちゃんの掛け合い?の台詞のところが、むっちゃ好きです。
ああゆうの好きなんです、自分。
『パイパー』の脚本が掲載された『月刊新潮』を買って帰って、1人でコピってました。
(ちなみにりえちゃんの方が松さんより年上ですが、何故か、りえちゃんって呼んでしまいます。)


演出もなかなかよかったです。
とくに、時間をワープするようなシーンの演出がすごい。
すごくよい。
そのほか、火星全体?を描くシーンの舞台装置、演出は、コクーンの舞台により広がりをもたせていてとてもよいと思いました。
宇宙船のセットもすごいです。


対して、ストアの中のシーンでは、舞台の構成が平板な感じがして、役者の動きもちょっと退屈に感じました。
が、それがストアのシーンで描こうとしたことに合っているのかもしれません。


とにかく、今さらですが、『パイパー』はオススメです。
(ただし、中2階、2階の左側の席を除く)