2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『青猫物語』(作:マキノノゾミ、演出:山田和也、東宝、シアタークリエ)

公式ページ http://www.tohostage.com/aoneko/index.html 9月27日ソワレ観劇。主演は、北村有起哉くんと黒谷友香さん。 作品としては・・・、ドタバタ感が増したこまつ座って感じの舞台。 楽しく観てきました。 北村くんは、何をやらせてもいい味を出します…

『人形の家』(作:ヘンリック・イプセン、演出:デヴィッド・ルヴォー、シス・カンパニー、Bunkamuraシアターコクーン)

公式ページ http://www.siscompany.com/03produce/20ningyou/index.htm 9月27日マチネ観劇。イプセンの1879年の作品。 出演は、宮沢りえ、堤 真一ほか。 この作品のテーマ自体には、もちろんいろいろと感じるところはありました。が、やはり、今この作品を…

高校演劇において著作権指導はどうあるべきか(その4)

さて、前回の続きです。 著作権法第38条1項*1はなぜ存在するのか、考察をつづけます。 前回の結論は、著作権は「文化の発展、創作活動の奨励という目的を達成するために、人工的に付与されたものに過ぎない」ものであり、「制度目的に応じて、どのような行…

『偶然の音楽』(原作:ポール・オースター、構成・台本・演出:白井晃、世田谷パブリックシアター)

公式サイト http://setagaya-pt.jp/theater_info/2008/09/post_126.html 9月19日(金)ソワレ観劇。 相当恥ずかしながら、オースターの作品を読んだことも、映画で見たことも、芝居で観たこともなかった自分。 2時間15分、しっかりと引き込まれました。 が…

高校演劇において著作権指導はどうあるべきか(その3)

さて、今回は、ようやく、著作権法第38条1項の規定が存在する意味を考えてみます。 著作権法第38条1項 公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもつてするかを問わず、著作物の提供又は提示につき受ける対…

『宝塚BOYS』(シアタークリエ、東宝)

公式サイト http://www.takarazuka-boys.jp/ 8月下旬に観てきました(いつ観たのか失念してしまいました)。 かつて実在した「宝塚歌劇団男子部」を取り上げた作品。 辻則彦さんの書かれた『男たちの宝塚〜夢を追った研究生の半世紀』をもとに、中島淳彦さ…

高校演劇において著作権指導はどうあるべきか(その2)

最初に前回の内容確認をしておきます。 私は、高校演劇での著作権指導は、モラルから入るのではなく、まず著作権とはどのようなものか、を法律に基づいて理解させるところから始めることを提案しました。 「法律にもとづいて」が大事なところです。 具体的な…

高校演劇において著作権指導はどうあるべきか(その1)

今日は、この2〜3週間の間に自分が書いた文章を読み返してみました。 読んでみて、議論が全然前に進んでなくて、自分の力のなさにアホらしくなってしまいました。 これにへこたれず、何とかがんばっていきたいと思います。 そんな私が、今一番気になってい…

高校演劇の上演許可指導と法教育上の問題(その2)

こんにちは。 今日は、全国高等学校演劇協会が既成脚本の上演にあたって上演許可を必須としたことが、どんな問題につながっているのか? 具体的な事例を通して考えていきたいと思います。 皆さんに紹介したいのは、著作権法第38条1項*1に無自覚な著作者(あ…