感銘を受けた本

豊下楢彦『昭和天皇・マッカーサー会見』(岩波現代文庫)

昭和天皇の、主に戦後期における政治関与について、学ぶことが多かった。 こういう事実があるとすれば、日本の戦後民主主義とは一体なんなのかと考えざるをえない。 右の人にも左の人にも必読かと。これまでの昭和史理解にどのように位置付けられるべきか、…

諸富 祥彦・尾高 正浩・土田 雄一 編著『小学校「道徳シート」とエンカウンターで進める道徳 高学年』(明治図書)

http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html?bango=4%2D18%2D863836%2D1 http://www.meijitosho.co.jp/db/pages/8638/8638_02.jpg 実物は見てないんですけど・・・(おいおい自分、と突っ込んでおく)。 稲葉振一郎さんの「インタラクティヴ読書ノート…

石原さん的世界観:公共図書館のレファレンス業務

http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2006/061020.htm ある図書館なんか、外国でも日本でもそうですけど、身元がしっかりしてたら、オートマティックに本を借りられるシステムになっていますよ。どの本がいいか悪いかということを司書に相談する…

chikiさんの書評『教育を救う保守の哲学』(渡部昇一・中川八洋著、徳間書店)が最高!

http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20070206/p1 この内容がネタじゃないとすると、渡部さんと中川さんは天才としかいいようがない。 ただし、私が自分でこの本を読んだ訳ではない。

柴田三千雄『フランス史10講』(岩波新書)2006年

新書という限られた紙幅で、世界システムのなかでのフランスの歴史的個性が明快に論じられている。 フランス史にとどまらず、今後ヨーロッパ史を再検討してみるときにはまず参照されるべきものでしょう。なお本書は、近藤和彦さんが「2006年上半期の収穫から…

松井芳郎『国際法から世界を見る(第2版)』

松井芳郎『国際法から世界を見る(第2版)』(東信堂)は、いい。副題に「市民のための国際法入門」とある通り、日本を代表する国際法の専門家が、易しい表現でていねいに国際法の考え方を一から教えてくれる。 っていうと単に易しいだけの入門書って思うか…