諸富 祥彦・尾高 正浩・土田 雄一 編著『小学校「道徳シート」とエンカウンターで進める道徳 高学年』(明治図書)

http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html?bango=4%2D18%2D863836%2D1
http://www.meijitosho.co.jp/db/pages/8638/8638_02.jpg


実物は見てないんですけど・・・(おいおい自分、と突っ込んでおく)。
稲葉振一郎さんの「インタラクティヴ読書ノート別館の別館」経由で知りました。
http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20070228/p1


明治図書のサイトで立ち読みが出来るのですが、その実践のタイトルが「心の結晶を輝かせよう」(千葉市立の小学校の先生の授業実践)。
そしてその元ネタが、何と江本勝さんの『水からの伝言』(『水は答えを知っている』なども同じ著者)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E4%BC%9D%E8%A8%80


ウィキペディアにも記述があるが(恥ずかしながら私はこの実践とそれへの批判があったことを今日初めて知りました)、こんなベタな擬似科学本が実際に小学校の道徳の授業で使われていることが信じられない。
しかも問題の明治図書の本は今年になってから刊行されている。
すごすぎる。
アホか。


編著者は大学教授か小学校教諭のようですが、相当の頭脳をお持ちの方です。
専門家がこんなことだから、教育再生会議のど素人の思いつきも社会に受け入れられてしまうんですね。


こんな教育を受けた子どもたちの将来が真剣に憂慮されます。
そうそう、こんな状況なら「あるある」とか信じる人がいっぱいいるのも当然かもしれません。